遺品整理を行なう際、個人が残した遺品を供養に出そうと考えている人もいるでしょう。
しかし、供養をこれまで一度もしたことがない人はどうやってやればいいのかわからず、困っている人もいるかもしれません。
今回は、遺品整理における、供養の仕方について、詳しく解説していきましょう。
供養とは、遺品の中にある故人の魂を抜いて、遺品を処分する方法です。
昔から遺品には故人の魂が宿っているといわれています。
そのため、遺品をただ捨てるのは故人の魂さえも捨ててしまうことになるため、供養をして魂を浄化させる作業が必要なのです。
また、供養をすることによって、残された遺族も故人に対しての本当のお別れができます。
供養は、必ずやらなくてはいけないといった決まりはなく、遺品はただ処分してもかまいません。
ただし、故人を偲ぶ気持ちが強い人、故人との思い出がたくさんある人は、気持ちを整理する意味でも、供養をおすすめします。
供養をするタイミングは、一般的に四十九日といわれていますが、特にはっきりとした決まりはありません。
供養が必要と思われているのは、以下のものが代表格です。
仏壇や位牌以外はこれといった決まりはないですが、故人が生前に愛用していたものをピックアップしましょう。
供養は、遺品を焼却して処分する「お焚き上げ」という方法で行われ、その方法はさらに3種類あります。
その3つの種類について、説明しましょう。
神社・寺院で他の方との遺品と一緒に供養する方法が、合同供養です。
最寄りの神社などでできるため手軽に済ませられますが、神社では忌中までできないので注意しましょう。
また、神社・寺院によっては予約が必要、あるいはお焚き上げ自体ををやっていないところもあるので、確認が必要です。
合同ではなく、個別に神社や寺院で行なうのが、個別供養です。
他の方と遺品と混ざるのに抵抗がある人に向いています。
合同と同じく予約などが必要か確認しましょう。
自宅に僧侶が出向いて供養をするのが、現場供養です。
遺品が大きくて持ち運びできない家族に向いています。
遺品供養のまとめ
遺品の供養とは、遺品に宿った故人の魂を抜く作業
供養はやらなくてもいいが、故人との本当のお別れ、今後の人生の区切りのために、やって損はない
供養は四十九日が一般的だから特に決まりはない
供養の対象は、仏壇や位牌に加えて、写真や日記、故人の思い出が詰まったもの
供養の焼却で処分する「お焚き上げ」によって行なう
供養は合同・個別・現場と3種類があり、それぞれ特徴があるため自分に適した方法を選ぶのが大事
以上の点を頭に入れて、故人のためにも正しい供養を行ないましょう。