遺品整理とは故人の遺品を片付けることですが、ただ部屋をきれいにするという意味ではありません。一般的な掃除とは異なり、故人の所有物全てに関わるものすべてが対象です。衣類などの日用品だけでなく家具や家電、家など全てが対象です。
大切な方を亡くした後、亡くなった人の物を捨てていいのか、処分方法はどうするかなど遺品整理に関して多くの課題を抱える人は多いかと思います。特に、身近な人を初めて亡くした方は何を捨ててはいけないのか判断に困っているのではないでしょうか。
ここでは、遺品整理で捨ててはいけないものと、判断に困ったときのチェックリストをご紹介します。
重要な書類は、故人の財産や権利、義務に関する情報を証明するものです。これらの書類を誤って捨ててしまうと、相続手続きに問題が発生する可能性が高いので捨てないように注意しましょう。
また重要な書類は、まとめて保管しておくと便利です。また、コピーを取っておくと、紛失した際にも安心です。
また現金を捨てることは法的にも禁止されていますので、ご注意を。
金銭関係は、故人の財産の一部つまり相続財産となる可能性があります。相続人が複数いる場合、勝手にこれらを処分したり使用するとトラブルに発展する可能性がありますので、捨てたり勝手に使ったりすることは避けましょう。
デジタル遺品には、写真や動画、メールなどのデータが保存されています。これらのデータは、故人の思い出や人柄を知る手がかりとなる可能性があります。誤って捨ててしまうと大切な思い出を失ってしまったり、相続に関する重要な情報を見落としてしまう可能性があります。
その他のものの中には、故人の思い出や人柄を知る手がかりとなるものがあります。自分にとっては意味のない物でも、他の遺族や故人の親しかった人にとってはとても大切なものかもしれません。自分だけで判断せずに家族や親族と相談して、処分を検討しましょう。
遺品整理はあくまで故人の所有物を整理することであり、自分の持ち物を処分することとは異なる、ということを忘れてはいけません。
形見分けではない遺品の捨ててはいけないものは、どのようにいつまで保管すれば良いのでしょうか。
書類などは手続きや相続などが終了した時点で処分できるので、早めに済ませると良いでしょう。価値のあるものはリサイクル業者に買取依頼したり、写真などはデータにするという方法もあります。遺品整理の専門業者に依頼すると、それぞれの保管方法や処分など専門的に相談に乗ってもらえるので安心です。
自分には必要のないものでも、遺品となれば話が違います。法的に保管しなければいけないものもあるため、捨ててはいけないものをしっかりと把握しておく必要があります。
うっかり捨ててしまったために後からの手続きに問題が発生するかもしれません。判断に困った場合は、捨てずに残しておき、遺品整理業者や弁護士などの専門家に相談することをおすすめします。