亡くなった方との思い出をじっくり整理したい、遺品整理は全て自分の手でやってあげたい、様々な思いから遺品整理を全て自分でやると決断する方もいるでしょう。
しかし、遺品の整理というものはあまり頻繁に経験するようなことではありませんよね。
やり方を知らないと思わぬミスにもつながります。
遺品整理を自分でやる方法について紹介していきます。
遺品整理の実作業を自分で行うには、数々の準備が必要です。
普段の掃除をする道具に加えて、より多くの物や状態が不明な物を取り扱う都合上、手を保護する軍手や足を保護するスリッパなど、屋内での履物が必要になります。
また大きな物を運ぶ機会もあり得るため、あらかじめ遺族などの協力してくれる人を確保しておく必要もあります。
物的な準備だけではありません。
遺品の中でも整理後に速やかな処理が必要な物がある場合は、あらかじめ回収業者などに連絡しておく必要もあります。
あらかじめ遺品を処理する先まで準備しておくことが、スムーズな作業へと繋がります。
貴重品などを発見した場合にまとめておける箱なども準備しておきましょう。
遺品を大きく三つの種類に分けていく作業が、主な片付けの工程になります。
確実に廃棄する物、不要でリユースなどが可能な物、必要または思い出などで保存しておく物など、明確に分けるためにあらかじめ基準を設定しておくと良いでしょう。
実作業時のコツとしては、三種類の物それぞれを区画で区切った別の場所に置いて分けていくと確実です。
せっかくの分類作業も、また混ざってしまうようでは意味がありません。
ある程度運び出しなどがしやすいように、箱などに入れておくと良いかもしれません。
遺品を全て分類し終わった時点で、残るはその分類後の遺品の処理になります。
廃棄する物は、それぞれの地域のルールに従って廃棄します。
あまりに大量に出たときは専門の業者に委託することも検討すべきです。
リユースすることのできる不用品なども同じく、大量にある場合は引き取り業者を呼んで処理してもらうという方法もあります。
保存しておく物や貴重品などは、よく考えて分類しましょう。
また保存しておく物の分類は、遺族などの意志を確認した上で処理することをおすすめします。
通常の掃除とは似て非なることが遺品整理です。
全て自分で行うとは言っても、物理的に不可能な動作もあるでしょう。
そういった場合は無理をせず、それぞれの専門業者に委託して無理のない範囲で行いましょう。